戦後体制という名の気楽な時代

戦後以降の日本経済は国家神道的なケインズ経済学によって雇用と福祉が機能していました。極端に言えば将来の心配をしないで済んでいた気楽な時代でした。それを支えたのがアメリカの経済力と核の傘だったのです。
そんな時代が急変したのが70年代半ばの石油危機で世界が同時不況に陥った。先進国はこれじゃ大変なことになると、そこで急浮上してきたのがレーガンサッチャー新自由主義経済で福祉予算を削減したり終身雇用を廃止していきました。この新自由主義とグローバル主義が融合した経済が現在に至るまで世界を席巻してきましたが、それも副作用が強すぎると先進国内部から反発が起きているのが現在の状況です。